ヘナカラー徹底解説|特徴・メリット・デメリット・使い方と提案のコツ

「髪を傷ませずに白髪を自然に染めたい」「ナチュラル志向のカラーを探している」
そんなお客様から人気を集めているのが ヘナカラー です。
とはいえ、実際にサロンメニューに導入する際には「どんな特徴があるのか?」「どんな人に向いているのか?」をしっかり理解しておく必要があります。
本記事では、美容師向けに ヘナカラーの基本・メリットとデメリット・施術方法・おすすめの提案ポイント をわかりやすくまとめました。
ヘナカラーとは?天然由来の特徴と仕組み
- 植物(ローソニア・イネルミス)の葉を粉末にした天然染毛材
- 主成分「ローソン」が髪のケラチンと結合し、オレンジ〜赤銅色に発色
- 脱色作用はゼロ → 明るくすることはできず、基本は暗めの仕上がり
- 髪を引き締める性質があり、ハリ・コシ・ツヤを実感しやすい
ヘナカラーのメリットとデメリット
メリット
- 髪を傷めずに染められる(トリートメント効果あり)
- 白髪染めに効果的(オレンジ発色 → ブレンドでブラウン・黒へ調整可能)
- PPD(ジアミン)を含まない純ヘナなら、アレルギー対応として提案できる
デメリット
- 明るくできない(脱色しないため)
- 発色は赤味寄り → 赤味を抑えるにはインディゴの併用が必要
- 施術時間が長い(放置60〜120分/二度染めならさらに追加)
- 市販の「金属塩入りコンパウンドヘナ」はパーマやブリーチと相性が悪く、変色・断毛リスクあり
ヘナカラーの色バリエーションとブレンド方法
- ヘナ単品:白髪がオレンジ〜赤銅色に
- ヘナ+インディゴ(同時ブレンド)
- 1:1 → ナチュラルブラウン
- ヘナ多め → レディッシュブラウン
- インディゴ多め → ダークブラウン
- 二度染め(ヘナ → インディゴ):濃い茶〜黒
- カシア(ニュートラルヘナ):ほぼ無色でトリートメント効果のみ
美容室での施術方法(プロ用フロー)
- カウンセリング
- 黒ヘナ経験・化学染料アレルギー・直近のブリーチやパーマ履歴を確認
- プレ処理
- クレンジングシャンプーで皮膜を除去 → タオルドライ
- ペースト調合
- ヘナ粉をぬるま湯でヨーグルト状に
- ヘナは30分寝かせて色素を出す、インディゴは即使用
- 塗布 → 放置
- ヘナ:60〜120分
- 二度染め:流してからインディゴ30〜60分
- 後処理
- 当日はシャンプー控えめ(48時間で発色が安定)
どんなお客様におすすめ?
向いているお客様
- 白髪を自然な色に染めたい方
- 髪のハリ・ツヤを重視する方
- ジアミンアレルギーで通常のカラーが難しい方
向いていないお客様
- 髪を明るくしたい方
- 時間をかけたくない方
- パーマや縮毛矯正を頻繁にする方
ヘナカラーまとめ|サロンで差別化するメニュー戦略
ヘナカラーは「明るさや派手さは出せない」けれど、
白髪カバー × ダメージレス × ナチュラル志向 というポイントで根強い需要があります。
特に白髪世代のお客様や、髪質改善を求める方への提案はリピートにつながりやすく、サロンの差別化にも効果的です。
👉 まずは「白髪とダメージに悩む既存顧客」から提案を始めてみてください。
※ヘナに関する取扱い・お問合せはこちらからお願い致します。