【驚愕の高価格】 1ピース4000円超えのショートケーキ!?

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本日はプレミアム商品のヒットについてです。

ホテルニューオータニにあるパティスリーSATSUKIでは、1ピース4,000円、1日限定20個の「新エクストラスーパーメロンショートケーキ」を販売しているのをご存じでしたか?

価格は税込みで1ピースで4104円っ!!ではなぜここまで高級なケーキが生み出されたのか?

記念日に購入する人が圧倒的に多数。高級フレンチは無理でも、年に1度の高級ケーキなら

プレミアムな体験がしたい!

誕生日などの特別な日に、パティスリーSATSUKIのケーキを買われる方が多いそうです。

たしかにコンビニエンスストアのケーキと比較すれば、相対的には高いですよね。ただ、1年に1度の記念日のためにスペシャルなケーキを求める方も多くいるのも事実です。

幅広い年齢に支持され、Z世代の方々もよく買われるそうです。←セレブな方だけではないんですね!

プレミアムケーキが生み出された背景とは

ホテルニューオータニの開業40周年に当たる2004年に、お客さまへの感謝を込めたサービスを考える中で生まれたのが、「スーパー」シリーズの皮切りとなる「スーパーショートケーキ」でした。

グランシェフが、いちごは「あまおう」にこだわり、砂糖・卵・小麦粉といった材料ひとつひとつまで吟味して、1カット1000円で販売しました。

  • 20年前にケーキ一切れ1000円超という価格は大きなインパクトだった

ニューオータニは1998年に「パティスリーSATSUKI」の開店と同時に、伝説的パティシエ、ピエール・エルメ氏のブランドブティックを世界ではじめてオープンさせました。「パティシエ」という言葉が浸透する前で、紹介文には「お菓子職人」とただし書きを入れていました。

日本で昔から愛されるスイーツを、日本の素材にこだわり、進化させて提供する「パティスリーSATSUKI」と、パリの本場の味を届ける「ピエール・エルメ・パリ」。この両輪によって、ニューオータニのスイーツが唯一無二になっていったのでした。

  • 2004年の「スーパー」シリーズが大評判を呼び、さらなる進化を遂げた「エクストラスーパー」シリーズが放たれる

2014年に開業50周年のアニバーサリー企画として誕生したのが「エクストラスーパー」シリーズ

よりコンセプチュアルに、「新エクストラスーパーメロンショートケーキ」では使っているクリームも豆乳クリームにし、SDGsにも配慮しています。糖度14度以上のマスクメロン3分の1個分のメロンを使用し、箸休め的にライチの果肉も入れているそうです。1ピース4000円超、1日限定20個でほぼ毎日完売しています。

  • 開発の背景に日本のデフレ

日本は平成の30年間、デフレ(物の価格が下がり、労働賃金も上がらず、経済全体が停滞すること)に苦しみ続けました。お弁当がワンコインで提供され、居酒屋のメニューが300円均一という世界です。

その一方で海外に目を向ければ、物価も賃金もどんどん上がっていて、「日本は資源も少なく、人口もどんどん減っていく。本当に日本はこのままでいいのだろうか?」という開発者の思いがありました。

※日本のデフレをわかりやすくまとめた記事はコチラ☟

  • 「スーパー」シリーズは富裕層向けの商品ではなく、プレミアムな体験を届けるためのコンテンツだった

「スーパー」、「エクストラスーパー」という名前も、わかりやすくすべての方に届くようにというところからのネーミングです。「もっとおしゃれな名前がいい」といった意見があったそうですが、そこはわかりやすさを大切にしたそうです。

1964年の東京オリンピックのために開業したニューオータニが当時掲げたキャッチコピーは、「ご家庭の団らんから国際会議まで」。つまりフルライン戦略、ターゲットは「全員」だからこそ、かっこよさよりわかりやすさなのだそうです。

最後に

ニューオータニの1ピース4,000円高級ケーキのヒットには、富裕層だけではなく、すべての年代の人たちへ、特別な時を彩る提案を丁寧に発信し続けた結果ということがお判りいただけたと思います。

金額と物だけではなく、開発者の思い、ストーリーを付け加えると全く別のサービスになるという成功事例だと思います。

美好屋マーケティング部

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