【特別企画】10年後も愛される美容室のつくり方 -5日連続投稿-

第1回|伊那食品の「年輪経営」に学ぶ

売上を追う前に、大切なこと。伊那食品の「年輪経営」に学ぶ

こんにちは、美好屋です。

毎月の売上目標、新規集客、スタッフの採用……。美容室経営では、目の前の数字に追われることも多いのではないでしょうか。

そんなサロンオーナーに、ぜひ知っていただきたい経営の考え方があります。

それが、「かんてんぱぱ」で知られる長野県の伊那食品工業が実践している**「年輪経営」**です。

■ 急成長より、着実な成長を大切にする

木の年輪は、暑い年も寒い年も、毎年少しずつ増えていきます。

伊那食品工業の年輪経営も、急激な売上拡大より、無理のない着実な成長を大切にする考え方です。

同社が掲げる社是は、

「いい会社をつくりましょう」

ここでいう「いい会社」とは、単に売上や利益が大きい会社ではありません。

社員や取引先、地域の人々から「いい会社だね」と思ってもらえる会社です。

売上や利益は大切ですが、それ自体を最終目的にしないという考え方が特徴的です。

■ 美容室経営に置き換えると?

例えば、新規集客のために広告費を増やし、クーポンでお客様を集めたとします。

一時的に売上が伸びても、リピートにつながらなければ、翌月も同じように集客費用が必要になります。

さらに、忙しさでスタッフが疲弊し、退職してしまえば、経営基盤は不安定になってしまいます。

一方、既存のお客様が長く通い、スタッフが安心して働ける美容室ならどうでしょうか。

売上が急激に伸びなくても、少しずつ経営の土台が強くなっていきます。

■ 明日からできる「年輪経営」

まずは、次の3つを意識してみましょう。

  • 再来店率: お客様との関係は深まっているか?
  • スタッフ定着: 長く働きたいと思える環境か?
  • 利益: 将来の成長に使えるお金が残っているか?

売上だけでなく、この3つを毎月確認することが大切です。

経営の目的は、売上を増やすことだけではありません。

10年後もお客様に選ばれ、スタッフが誇りを持って働ける美容室をつくること。

そのための小さな改善を、今日から一つずつ始めてみませんか?

次回は、安定経営の大きなカギとなる「失客を減らす経営」を考えます。